エンタテインメントコンピューティングシンポジウムは,エンタテインメントコンピューティング(EC)のための新技術,ECの新しい可能性,ECと人や社会とのかかわりなどをテーマとする学術会議として2003年より毎年開催され,本年が15回目になります.今回は,震災復興に向けて,学/楽都として,そして東北地方のランドマークとして進化を続ける仙台を舞台とし,「Evolution」をテーマとして開催いたします.シンポジウム自体も,これまでのECが持つ特色や文化を活かしつつ,エンタテインメント研究発表,企画,場づくり,など,様々な観点で進化を目指します.
本シンポジウムは,“EC”の略称で親しまれてきました.これまで開催されたシンポジウムでは,多くの研究が活発に発表される一方で,EC研究は難しいという声も聞こえてきます.これは,Entertainmentという言葉をうまく掴めていないのかもしれませんし,この言葉に不必要に囚われているのかもしれません.過去15年間のECシンポジウムの発表を眺めてみるとその広がりや多様性を感じると同時にその難しさや混沌さも見えてきます.本年は,もっと明快に様々なEC研究を議論できる場にしたいと思います.ECという呼称はエンタテインメントに関わる様々な計算機技術の略称でもあります.例えば,人の情動に刺激を与えるEngaging ComputingやEmotional Computing, アイディアで魅せるEmerging Computing,さらには,人に力を与えるEnergetic Computingなど,これらすべてエンタテインメントに関わり,そしてその研究の目的や意図がより明快です.本年の口頭・デモ発表では,エンタテインメントコンピューティングの発展に向けて自在に変化する様々な“EC”研究の発表を募集いたします.皆さまの先進的なEC研究発表の申し込みをお待ちしています.
エンタテイメントコンピューティング2017
プログラム委員長:伊藤 雄一
実行委員長:高嶋 和毅